本研究科は、グローバル化、少子?高齢化、IT化、価値の多様化に伴って、人々の保健看護上のニーズに著しい変化があり、それらの課題に対応する質の高い看護職者に必要な教育課程である。

教育研究分野として３分野 －1.文化間保健看護、2.生涯発達保健看護、3.先端保健看護－を設定し、その他にコア科目を設けて、コアカリキュラムとしている。

人間は特定の国?地域に出生し、家族によって育てられることによって生活習慣的行動と価値観を身に付ける。地域?国境を越えた移動の激しい今日的状況下で健康とケアの問題解決法を体系化する新たな学問的枠組とした。

年齢段階別区分法によるのでなく、人間の胎児期から死までをライフサイクルからみて健康とケアの問題とそれらの解決法を体系化する新たな学問的枠組である。

医療技術の進歩によって生じている保健看護上の課題とそれらの解決法を看護職の立場から体系化する新たな学問的枠組である。

　いずれの分野でも、今日の医療状況下で求められている新しい看護概念である保健看護を提唱している。それは、広く個人、集団（家族、学校、地域、国）を対象にし、人びとの生活者としての存在形態に即して健康現象を捉えていこうとする視点に基づく。

　表1および表2は、領域の設定とその内容を博士前期課程、および博士後期課程について示している。